KANTO FISHING GUIDE関東 海釣りガイド
目次

初めてのシロギスのちょい投げ釣り。
道具・仕掛け・投げ方と、砂底の探し方を解説

ちょい投げ釣りは、仕掛けを少し沖へ投げて待つだけの釣りに見えます。ところが、同じ場所へ何度投げても釣れなかったり、仕掛けを巻くたびに海藻や石へ引っ掛かったりと、初めては「どこで待てばよいのか」が分かりにくいものです。

シロギス釣りで大切なのは、遠くへ飛ばすことより、魚が餌を探している砂底を見つけること。仕掛けをゆっくり引き、オモリから伝わる感触を比べると、次に止める場所を考えられます。

先に結論:最初の1匹に近づく4つの条件

  1. 5〜9月を中心に、砂底がある釣り場を選ぶ初夏から浅場へ寄り、ちょい投げの届く範囲で狙いやすくなります。
  2. 最初から遠投せず、近・中・遠の順に探る足元寄りに魚がいる日もあり、飛び越さないためです。
  3. ゆっくり引き、重く感じた場所で止める砂のくぼみや地形変化には餌がたまる可能性があります。
  4. アタリの後は2〜3秒、食わせる間を作る一度ついばんだ魚が、針まで餌を口へ入れるのを待ちます。

01シロギスのちょい投げ釣りはどんな釣り?

砂底を手前まで引いて、シロギスの居場所を探す釣り

シロギスは浅い砂底や砂泥底に生息し、イソメ類や小さな甲殻類を食べます。仕掛けを10〜20mほど投げて底まで沈め、ゆっくり手前へ動かすことで、餌を見せながら広い範囲を探れます。

「投げて待つ」だけでなく、引いた時の重さを比べ、変化があれば止めるのが基本です。この考え方は、同じちょい投げで狙うハゼやカレイにも応用できます。

STYLE GUIDE

同じ釣り方の中にある種類と使い分け

ちょい投げは、仕掛けの動かし方とオモリの構造で食わせ方が変わります。

遊動式ちょい投げ

魚が引いた時に糸がオモリを通り、抵抗を抑えます。

メリット
食い込みがよい/小さなアタリを感じやすい
デメリット
構造が少し複雑/絡み対策が必要
向いている時
アタリはあるのに餌を離す時

ジェット天秤

回収時に浮き上がりやすい翼状の天秤オモリです。

メリット
回収時に小さな障害物をかわしやすい/仕掛けを浮かせやすい
デメリット
細かな底感度は片天秤と異なる/根掛かりを完全には防げない
向いている時
砂底に起伏や海藻があり、回収時の根掛かりを減らしたい時

FIELD NOTES

経験者からのおせっかいメモ

現場で迷いやすい場面を、判断の順番まで含めてまとめました。

距離

最初の一投は短く

沖へ投げる前に足元から10m程度の根掛かりと海藻を確認し、近距離の魚を飛び越さないようにします。

地形

底の感触を言葉で残す

軽い、重い、ざらざら、急に抜ける、と分類し、釣れた感触を次の一投で探します。

餌の長さを毎回確認

アタリが続くのに掛からない時は、針交換より先に餌のずれと針先を確認します。

02関東で狙いやすい時期と時間

3〜11月が目安。初心者は岸近くへ寄りやすい5〜9月から

年間カレンダーでは3〜11月を狙いやすい時期、5〜9月をBESTとしています。初夏から浅場へ寄り、秋まで岸から狙いやすい一方、水温が下がる冬は深場へ移るため、ちょい投げの範囲から外れやすくなります。

浅場への入り始め

直近の岸釣り釣果を確認。

BEST

近距離でも数を狙いやすい時期。

9月はBEST

釣れる距離を探しながら狙う。

深場へ移動

ちょい投げには難しい場所が増える。

初回は周囲を確認しやすい明るい時間もおすすめ

朝夕だけに限定する必要はありません。投げる方向、着水地点、周囲の人を確認しやすい時間に始め、潮が動き始めた時や同じ距離で反応が続いた時を重視します。

03釣り場の選び方

海底が砂で、根掛かりが少なく、安全に投げられる場所を選ぶ

第一候補は砂底が広がる堤防・漁港・サーフです。海面から見分けられない場合は、周辺の釣果情報や釣り場案内で「シロギス」「ちょい投げ」の実績を確認します。

堤防では船道のかけ上がり、サーフでは波による海底のくぼみが候補です。ただし地形より安全を優先し、後方の人、係留ロープ、船、遊泳区域、投げ釣り禁止の有無を先に確認します。

04必要な道具と選ぶ理由

本格的な投げ竿ではなく、扱いやすい短めの竿と軽いオモリから

竿:2〜3m前後のちょい投げ竿・万能竿

短めは取り回しやすく、10〜20m程度を探る釣りに十分。必ず使用するオモリへの対応を確認します。

リール:2500〜3000番のスピニング

必要な糸巻量と、初心者が扱いやすい重さのバランスを取りやすい大きさです。

道糸:ナイロン2〜3号を基本候補に

絡みや結び直しを扱いやすく、近距離のちょい投げを始めやすい素材です。

オモリ:竿の範囲内で5〜10号程度から

潮や風で流されるなら重くしますが、竿の上限を超えないことが前提です。

仕掛け:市販のちょい投げ用2本針

針数が少ないほど、初回は絡みと餌付けの負担を減らせます。

餌:ジャリメまたはアオイソメ

針に沿わせて刺し、タラシを長くしすぎないよう魚の大きさに合わせます。

05基本の仕掛けを図で確認

道糸、天秤オモリ、2本針仕掛けを、絡みにくい順序でつなぐ

竿・リールから伸びる道糸にスナップを結び、短い天秤オモリ、2本針仕掛けの順につなぎます。天秤は道糸とハリスが絡むのを抑え、魚が餌を引いた動きを穂先へ伝えます。

道糸、スナップ、短い天秤オモリ、2本針仕掛け、餌を接続順に示したちょい投げ仕掛け図12345
仕掛け全体のつながり。番号は下のポイント説明と対応しています。
1スナップ

道糸と天秤を接続。開閉部が確実に閉じているか確認します。

2天秤オモリ

仕掛けを底へ届け、道糸とハリスの絡みを抑えます。

3モトス

天秤から続く仕掛けの幹糸。初めは短い仕掛けが扱いやすいです。

4エダスと2本針

幹糸から枝分かれした糸に針を接続。針数を増やしすぎません。

5虫餌

針に沿わせて刺し、長いタラシを残しすぎないようにします。

06準備から釣り上げるまで

近くから投げ、底を取り、ゆっくり引いて、変化のある場所で止める

  1. 安全を整え、後方と左右を確認する

    ライフジャケットを着け、仕掛けが人や物へ届かない範囲を確保します。

  2. 仕掛けをつなぎ、餌を針に沿わせて付ける

    長いタラシは回転して絡むため、最初は短めに整えます。

  3. 力まず、まず10mほど投げる

    近くの魚を飛び越さず、投げ方と着水位置を確認します。

  4. 着底後に糸ふけを取る

    オモリが底へ着いた感触を確認してから、糸を軽く張ります。

  5. 仕掛けをごくゆっくり動かす

    竿またはリールで動かし、海底の感触を比べます。

  6. 重くなった場所で数秒止める

    地形変化にいる魚が餌を口へ入れる時間を作ります。

  7. アタリが続いたら一定の速さで巻く

    強くあおらず、糸を緩めないように取り込みます。

  8. 反応がなければ距離と方向を変える

    近・中・遠、左右の順に一つずつ条件を変えます。

07釣果を伸ばす7つのコツ

飛距離より、底の変化・引く速さ・止める時間をそろえる

1. 近距離から探す

魚が手前にいる日に飛び越さないためです。

2. 重く感じた場所を覚える

砂のくぼみや地形変化の候補になります。

3. ごくゆっくり引く

秒速5〜10cmほどを一つの目安に、速さを変えて反応を比べます。

4. アタリで2〜3秒止める

動かし続けず、餌を食わせる間を作ります。

5. 釣れた距離を再現する

リールの回転数などで、同じ場所へ投げ直します。

6. 餌だけ取られたら長さを見る

タラシを短くし、針の大きさも確認します。

7. 根掛かり時は引きずらない

竿先でオモリを小さく跳ね上げて障害物をかわします。

08釣れない時の考え方

「砂底か・魚のいる距離か・食わせる間があるか」の順に見直す

道具を一度に替えるのではなく、原因を順番に切り分けます。一つずつ条件を変えると、次回にも使える判断が残ります。

毎回根掛かりする

砂底から外れている可能性。

場所をずらす/引きずらず跳ね上げる
周囲も釣れていない

魚が岸近くにいない可能性。

距離・時間・場所を変更
アタリがない

魚のいる距離や速さと違う可能性。

近・中・遠/引く速度を一つずつ変更
アタリはあるが掛からない

食わせる間や餌の長さの問題。

2〜3秒止める/タラシを短くする

09初心者向け道具の選び方

「よく飛ぶ」より、竿の対応オモリ・仕掛けの短さ・予備の入手しやすさで選ぶ

サビキと兼用する場合も、実際に投げる天秤オモリが竿の対応範囲内かを確認します。シロギスでは強く振り切らず、まず近距離から探ります。

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シロギスのちょい投げに使う予算別タックル

価格だけでなく、始めやすさと次の釣りへの流用まで考えて3段階に分けました。

予算の目安

5,000円前後

まず一度、堤防釣りを体験したい人

竿・糸付きリール・仕掛けがまとまった入門セット。買い足す物が少なく、足元のサビキを中心に軽いちょい投げも試せます。

竿・リール・仕掛けセットPG わくわくサビキ釣りセットSG 240(BLC3000R)
予算の目安

20,000円前後

軽さと今後の使い回しを重視

竿は10,000円コースと共通にし、リールを210gのレブロスへ。巻き上げを繰り返す釣りで疲れにくく、別の竿へも流用しやすい構成です。

ロッドプロマリン サビキスペシャルEX 2-300
リールダイワ 24レブロス LT2500D

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完成仕掛けのおすすめ

シロギスのちょい投げは本番用と予備をセットで用意

ちょい投げは根掛かりやフグなどで先針を失うことがあります。釣り場で修理に時間を使わないよう、完成仕掛けを複数持参します。

最初に選ぶ完成仕掛け

がまかつ ちょい投げパーフェクト仕掛 6号・ハリス1号

天秤・オモリの先へ接続して使う、シロギスやハゼのちょい投げ向け完成仕掛け。針6号は小〜中型を狙う最初の候補にしやすいサイズです。

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切れた時に備える予備仕掛け

ささめ針 K-001 ちょい投2本鈎 7号・ハリス1.5号

先針を切られたり根掛かりで仕掛けを失った時、釣りを中断しないために一緒に持っておきたい2本針仕掛けです。

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10まとめ

最初の目標は遠投ではなく、反応した「距離と底の変化」を見つけること

安全に投げられる砂底の釣り場を選び、近くから順番に探します。仕掛けをゆっくり引き、重く感じた場所で止める。アタリがあれば食わせる間を作り、釣れた距離をもう一度狙います。

この流れを一つずつ試せば、釣れない時も次に変える条件を判断できます。

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